商業教育、就職準備の徹底
長崎女子商業高等学校では、大正14年創立以来、一人ひとりの才能を伸ばしつつ、将来社会人として立派に対応できる、明朗で人間性豊かな女性の育成を理念とし、努力してまいりました。また、時代の流れに合わせ、平成6年に進学コース、平成12年に福祉コースを設立し、進路選択の幅を広げてきました。この90年を超える地道な歩みが各界の皆様から信頼を得ることに繋がり、おかげさまで多くの卒業生が県内外の様々な分野で活躍しております。
本校では毎日の授業、クラブ活動を通して、知識の充実、基礎学力の定着、専門技能の練磨、そしてそれを生かしていく責任感や連帯感を養わせます。加えて行事やボランティア活動、地域活動への参加を通して、他者のために役に立つことの充実感を体験させ、長崎を愛する心、ひいては興味関心を広げ可能性を追求するチャレンジ精神を育てています。
その中でも商業教育には特に力を注いでおります。簿記・情報処理をはじめ、電卓の技術を身につける計算事務を3年間で計画的に学習し、検定を取得させます。また課題研究という授業では社会人としての基本である挨拶、礼儀作法、言葉遣いを学ばせています。
わたくしたちはこれからもコミュニケーション能力があり、協調性を持ちながらも自分自身を向上させていける「人材」、そして企業の皆様のお役に立つ、社会の財産となる「人財」を育てていこうと思っています。
卒業生が就職した会社の方々からの声です。
「各人の特質にあった進路指導」
社会人として、その場に応じた挨拶ができることは、基本的なことですが、入学時はまだ充分にできない生徒が多いため、3年間で、徹底して指導しております。挨拶の仕方を授業やビジネスマナー講習などで学んでいます。その中で女性としての美しい立ち居振舞いや接遇の基本を身につけさせています。
「仕事に対しての取り組み方が前向きである」
朝の掃除に始まり、終業後の後片付けまできちんとできる。多忙な中でも「はい」という返事や笑顔を忘れず、丁寧で正確な仕事をするなど、本校卒業生の仕事に対する熱心さや真面目さには感心させられるとのお言葉をいただきます。気配りを忘れず、何事にも真摯に取り組む姿勢が多方面からの信用をいただいています。
「計数に明るく、事務処理が正確で、速い」
パソコン・電卓を用い計算や入力練習の積み重ねにより、ほとんどの生徒が卒業時には、キーボードやキーを見ずに数字や文字を入力できるようになります。また、簿記の資格取得による会計処理の仕方を学ばせています。